自由になりたい

エンジニア端くれ。

データシートを「何となく」読めるようになるまで【その2】

過去記事の解決方法からまずは「1.用語を理解する」ことについて説明する。
ijimenaide.hatenablog.com

用語を理解する

なぜ用語は分かりにくいか

用語の説明文を読んでも、わかりにくいと感じるときは下記のような場合がある。

  • 説明文に別の知らない用語がある
  • 説明文が意味ではなく、特性を説明している
  • 実用的な説明すぎて、読者がついてこれない

これらが解決できれば、用語の理解は進む。

説明文に別の知らない用語がある

最大にして最重要な解決すべき問題である。

ある用語の意味を調べても、その説明文に別の用語があり、さらにその用語の意味を調べ…と無限ループに陥るのはエンジニアのあるあるだろう。

調査は深く行わない

理解できる範囲まで深く調べていくのは理想的な手段だが、現実的な方法な方法としては一定の基準まで調べたらやめることだ。
具体的には調べる範囲は用語の中の用語にとどめることだ。
知識を増やすに越したことはないが、どの程度の理解が必用なのか、初心者には判断が」難しい。
だからこそ調査に制限を設けて次のステップに進んだ方が、私は有用だと思う。

例えば「PSRR」について調べると、次のような説明文が出てくる。

PSRR(Power Supply Rejection Ratio)とは、電源電圧変動除去比のこと。入力される電源に電源リップルがある場合に、その電源リップルを取除く能力である。オペアンプや AD コンバータ、DA コンバータ、リニア・レギュレータなどのアナログ IC の主要性能である。通常、単位は dB(デシベル)で、数字が大きいほど、その能力が高いと言える。(最新アナログ基礎用語集 - PSRR(電源電圧変動除去比) - TI )

この時、次に調べていい単語は「電源リップル」「オペアンプ」「ADコンバータ」「DAコンバータ」「リニアレギュレータ」までにする。
「電源リップル」を調べるとおそらく新しい用語として「スイッチング」「平滑」などの用語が出てくるが、それは調べないほうがよい。
調査の無限ループにはまり、「データシートを「何となく」読む」という目的から離れてしまうためだ。

「何となく」の知識を増やしていけば、そのうち「何となく」わかってくる。
目標はあくまで「何となく」。

説明文が意味ではなく、特性を説明している

親切な解説でたまに見る事例。
例えば「オフセット電流」の説明で「トランジスタのばらつき」を解説するようなものだ。

情報は必要な分だけ読む

この場合、次のような文章を探してそれ以外は読まないようにする。
例えば「オフセット電流」について調べているのであれば、

  • 「~のことをオフセット電流という」
  • 「オフセット電流は~のこと」

それ以外の情報は無視する。

親切な文章だと、それ以外に実用的な文章が書いてあったり、回路の解説が書いてあったりするが不要だ。

これも先ほどの「調査は深く行わない」の項に説明したのと同じ理由だ。
「データシートを「何となく」読む」うえで、実用的な知識は、「今」必要ない。
「あーこんな感じなんだな」とICの動きを理解してから、実際の回路を考えたほうが早い。
焦ってすぐに回路に知識を総動員させる必要はない。

実用的な説明すぎて、読者がついてこれない

これは先ほどの「説明文が意味ではなく、特性を説明している」の項と同様な問題だ。
よって、無視するのがよい。
回路を組む段階になって目を通せばよい。