自作エフェクター参考書がCQ出版から出ていました【Rock音!アナログ系ギター・エフェクタ製作集 真空管ディストーションからリバーブ】
エフェクター作製に関する技術寄りの本が出ました。
電気回路の月刊誌「トランジスタ技研」で過去に連載されていたエフェクター記事のまとめ+αとなってます。
内容は技術記事のまとめ本なので、回路に明るくない方には難しいかもしれませんが、同じ回路でエフェクターを作るだけでもとても参考になると思います。
ファズ/ディストーションなどの比較的自作エフェクター界隈では基本と思われる回路から、難しめのコンプや空間系まで、動作原理を回路ブロックごとに解説してくれています。
「回路に実際に信号を入れたらどのように変化するのか、そしてそれがどのように聴こえるか」という記事はネット上に多くありますが、この本では周波数ごとの波形の変化を分析してみたり、回路によって加工した波形のスペクトル解析まで行ってくれています。
ほかにも音色を変えるテクニックも記載されています。
例えば
- 非対称の波形を得る(歪み系)
- icを使ってコンパクトに作る(デジタル系)
- トランスコンダクタンスアンプの代わりにFETを使う(コンプなど)
などあります。
ウェブ上に存在するエフェクター回路を眺めても分からないことが多いですが、結構手助けになります。
個人的にアナログで組むコンプ回路の解説はとてもためになりました。
私が特にうれしかった点はこの本が小さいことです。
これまでの自作エフェクター本はどれもなぜか大きいので、持ち運ぶの面倒でしたが、大体18cm*12cm*2cmなので、電車の中でも読めます。