DTM用自作パソコンをつくった(約7万円)
DTM用パソコンを初めて自作しましたので備忘録。
パソコン自作自体初めてでした。
実作業としては次のように検討しました。
部品検討5日、発注1日、組み立て1日で実働1週間くらいでできました。
パソコン自作でlive9のcpu負荷が前の5分の1ってSAIKOか? pic.twitter.com/dI39fCsFte
— 1年目エンジニアn年目 (@daigakuinnsei1) 2020年7月2日
以下、部品選定に関して詳細です。
CPU
DTMソフトウェアAbleton LIVE 9 を使っているので、まずそのソフトを今よりサクサク動かしたかったです。
なので、現段階で一番新しいバージョンのLIVE 10の動作環境を調べました。
すると、以下のように記載がありました。
1行目がos、2行目がcpu、3行目がメモリについての動作環境です。
cpuは「64ビットIntel®、および、AMDマルチコアプロセッサー。 Intel® Core™ i5プロセッサー以上推奨。」ということになります。
ここで初めて知ったのですがcpuメーカはintelとAMDの2社とのことでした。
intelは知っていましたが。
この2つのメーカ、どちらのcpuを選ぶかというのは話題が尽きないようで、販売数のシェアもintelとAMDて半々くらいのようです。
www.bcnretail.com
web記事を読んでいると、自作pcではAMDの人気が高く、また同スペックでも価格が安いように感じられたのでAMDを選択することにしました。
検討には以下のサイトを参考にしました。
pcfreebook.com
具体的なスペック選びます。
「i5プロセッサー以上推奨」ということなので、それに対抗するAMDのcpuを選びます。
intelのi5に相当するのはAMDのryzen 5シリーズのようなのでそこから選択しました。
i5シリーズの下位モデルは3.2HHz,4コア4スレッドだったので、それにを超えるものを選びました。
参考:インテル(Intel)CPU性能比較|ドスパラ公式通販サイト
ryzen5 3500(3.6GHz,6コア5スレッド)を選びました。
ryzen5 3500は5万円で作るpcを紹介するサイトをいくつか見ていると、このcpuは5万円で作るには性能と価格が高いほうのcpuのようですが、i5シリーズよりいいものにしておきたかったのと、amazonレビューが絶賛だったので選びました。*1
AMDはintelより安いです。
intel i5下位は2万超えでしたが、ryzen5下位は17000円くらいです。
しかもryzenはcpuにつけるファンもついてくるのでお得です。
マザーボード
こちらも多くの種類があるので、調べて検討しました。
知らないことは「おしえて検索」です。
「ryzen5 3500 マザーボード」で検索しました。
価格も1万とすこしくらいで、オーディオioが充実していたMSI B450 GAMING PLUSを見つけたのでこれにしました。
MSI B450 GAMING PLUSについて、ほかにも調べていると、cpuなしでbiosのアップデートができる、組み立て時のデバッグledが使えるなどなんかよさげな機能が多そうなのも印象よかったです。
ここら辺の機能は他のものにはついていないものなんですかね?
メモリ
LIVEを動かすのには8G以上推奨だったので、余裕を見て倍の16Gを選択しました。
そこそこ安くて、聞いたことがあるメーカのADATAのADT AD4U266638G19-D (DDR4 PC4-21300 8G×2)を選びました。
8Gを2枚使いで16Gです。
ケース
安いものでいいと思っていたので、ドスパラのBECITE BLACKにしました。
組み立て時のトラブル
ケースの取説が見つけにくかったです。
ケースの中、ケースを分解しないと取れない見えにくい位置にあり、見つけるのに苦労しました。
ケースを分解するための説明書が、ケースを分解しないとみれないということです。
当初、取説はウェブから見ようとしていたのですがリンク切れで表示されず、付属の取説を頼ろうと思っていたので焦りました。
多分、ドスパラはケースのメーカサイトのリンクを貼ってるだけだと思います。
ストレージ+OS
ドスパラにSSDとwindows 10のセット売り(DSP)があったのでそれを購入しました。
セット売りだと金額がかなり安く抑えられます。
しかし、パーツ構成に制限が出ますし、パーツが故障したとき大変なようです。
DSPについても知らなかったのですが、パッケージ版とDSP版どちらを買うかも、結構話題のようです。
chimolog.co
当初Amazonでパッケージ版を買おうかとも考えていたのですが、買ったライセンスが使えないというレビューが多かったのでやめました。*2
電源
電源は玄人志向 | KRPW-BK450W/85+:80PLUS BRONZE取得 ATX電源 450W(プラグインタイプ)にしました。
決めた理由はATX規格で比較的安いからです。
低容量の電源でパソコンが立ち上がらないトラブルは避けたかったので、大きめの容量にしておきました。
本来であれば先にGPUを決めておくべきなのですが、思い込みのせいでGPUはいらないものだと思ってました。
GPUがいらないのはグラフィック機能付きのCPUを選んだときだけのようです。
考えてみれば描画機能が無いので当然なのですが、パソコンの全体像がわかっていないので、仕様に対して理解不足がありました。
実際GPUは最後に買いました。
グラボ買ってねぇwwwwwww
— 1年目エンジニアn年目 (@daigakuinnsei1) 2020年6月28日
映らねぇwwwww
初心者過ぎwwww#mynewgear pic.twitter.com/uR9iteKaBE
GPU
ゲームをする予定は無いので、まず写れば良しです。
RD-RX550-E2GB/OCにしました。
決めた理由は、安くてファン付きということだけです。
トータル金額
各機器、2020年6月時点で次の金額でした。
機器名 | 型式 | メーカ | 金額(税込) |
CPU | RYZEN 5 3500 | AMD | 16309 |
マザーボード | MSI B450 GAMING PLUS MAX | MSI | 10761 |
ケース | BESITE BLACK | ENERMAX | 4378 |
メモリ | ADT AD4U266638G19-D (DDR4 PC4-21300 8G×2) | ADATA | 7480 |
ストレージ | 860EVO MZ-76E500B/IT(SATA3 500G) | SAMSUNG | ---(OSとのDSP) |
OS | Windows10 home 64bit | microsoft | 21016 |
電源 | KRPW-BK450/58+ | 玄人志向 | 5494 |
GPU | RD-RX550-E2GB/OC | 玄人志向 | 7082 |
合計72520円
ちなみにOSのインストールは別PCでUSBから行いました。以下参考。
DSP版 Windows 10 メディア作成ツールのつくりかた - NTT-X Store
やってよかった
PC構成互換確認ツール
pcjisaku.com
すごく助かりました。とりあえずこれで互換性を確認しながら部品選定を進めました。
本当に自分の理解があってるかを確かめるときは、わざと互換性がないと思われるパーツを選んで、エラーが出たら理解が正しいという確認にも使いました。
消費電力も出るのが良いです。
動画で事前確認
組み立て方法は動画で予め見ておいてよかったです。
付属の取説だけで理解できないことは多々あります。
取説に書いてあっても、本当にあってるかどうかを主観でしか確認できないのは怖いものがあるので、動画を見ることで安心度が増します。
実際使ってみて
前のPCより格段に速いです。前のが遅すぎなだけかもしれませんが。
LIVEがすぐ起動したときはうれしかったです。
前は立ち上がるまで2分くらい待ってたのが10秒足らずです。
chromeを立ち上げた後のメモリ使用率も低いです。
10%とかそれ以下。前は80%越え余裕でした。
どれだけ貧弱PCだったんだって感じです。
こうすればよかった
組み立て
机の上でやればよかったです。
床でやったら体勢がきつく、腰が死にました。
電源
もっと小さくてもよかったかも、それほど消費電力を食わないので。
ブザー
エラー出たときにどのエラーか教えてくれるようなので、あってもよかったです。
GPU
もう2000円+してRadeon RX 550 AERO ITX 4G OCでもよかったかもしれません。
ゲームしないのであまり関係ないかもしれませんが。
ドライバー
工具のほうです。
長細いドライバーがあれば楽です。
100円均一の短いもので作業をしましたが、手をケースの中に入れて作業するので回しにくかったです。
そういうものなの?
n万円で作るPC系サイト
だいたいOS代が含まれていない紹介記事が多いです。
なので実際は記事の価格+2万くらいします。
優しくOS代含む/含まないを書いてある記事ももちろんあります。
価格変動
価格ドットコムなどで調べられますが、結構激しいです。
実際、購入したマザーボードも買ってから+1000円くらいになったり、また戻ったりしてます。
トラブル系レビュー
ECサイトなど見るとトラブル事例が多くて不安になります。
規格上正しくてもドライバの相性とか、BIOSをアップデートしないと実は動かないとか、不安な投稿が多いです。
自作PCは民生品の面が強く不特定多数の人に使われると思うので、そんなものだとは思いますがやはり怖いです。
寸法誤差
ケースとマザーボードの留め穴位置がきっちり合いませんでした。
一応留まったからいいです。