一年目エンジニア

n年目です。

熊蜂の飛行 ギター演奏を違う形で数値化してみる。

熊蜂の飛行とは

熊蜂の飛行は楽曲で、演奏スピード(BPM)が非常に速いです。
そのため様々な楽器で技術を測るために演奏される場合があります。
早弾きの練習曲でもあります。
エレキギターでも演奏されますが、そのBPM数100から1000を超えるまで、インフレが激しいです。
あまりにも速すぎて凄さがわからなかったので、別の形で数値化し、他の現象と比較を行ってみました。

↓演奏動画
youtu.be


一秒に出す音の数

BPM60で4分音符に合わせて演奏した場合、1秒に4回音を鳴らすことになります。
次の動画の音と音の間に4回音を出すようになります。

www.youtube.com

BPM毎に「1秒間に出す音の数」と「1分間に出す音の数」を表にすると以下のようになります。

BPM 1秒間の音数 1分間の音数
60 4 960
120 8 1920
150 10 2400
200 13.3 3200
500 33.3 8000
1000 66.7 16000
1500 100 24000

BPM1000だと1秒間に50回以上の音が出ます。

周波数

ギターを弾く時はピックを上下に動かします。
ピックをおろして1音,あげて1音だすので,1往復で2音出ます。

BPM60の時は1秒で4音出て、その時に手は2往復します。
つまり2Hzです。

BPM毎に手の周波数を表にまとめると以下のようになります。
同じような速さで動くものも並べてみます。

BPM 周波数[Hz] 周期[s] 例:同じ速さで動くもの
60 2 0.5 強度な運動した後の心拍数*1
120 4 0.25 貧乏ゆすり*2
150 5 0.2 まばたき*3
200 6.67 0.15 人間が音声に反応する速度*4
500 16.7 0.06 高橋名人*5
1000 33.3 0.03 トンボの羽ばたき*6
1500 50 0.02 家庭用電源周波数西日本

BPM1000は高橋名人倍の速度で動いています。

手の速度(ピッキング速度)

BPM60で仮にピッキングストローク幅(手を動かす幅)が1cmだった場合、1秒の間に手は2往復します(上下上下の2往復)。
1秒の間に往復距離4cmを手が移動するので、手のスピードは4cm/秒です。

それぞれのBPM毎に手の速さを表にしてみます。

BPM(4分音符) 速さ(秒速) 速さ(時速)
60 4cm/秒 144m/時
120 8cm/秒 288m/時
150 10cm/秒 360m/時
200 13.3cm/秒 480m/時
500 33.3cm/秒 1200m/時
1000 66.7cm/秒 2400m/時
1500 100cm/秒 3600m/時

楽器の演奏で難しいのは、テンポを保つことです。
早ければ早いほどテンポのブレが顕著に出るので、BPMが早いほど演奏は加速度的に難しくなります。


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